【リペア】リペア屋さんが使うパテ!ハードワックスとは?簡易キズ補修はこれでOK!

リペア

僕は建材や家具の傷や劣化を修復し美観を回復するリペア職人である。

リペア業の中でも最も定番のアイテムといえば、パテではなかろうか。

パテとは?

充填材の事で、傷や欠損部、補修時に使用される材料の事です。

イメージしやすいのは、車の凹み傷なんかを直すとき、塗装前に板金を平らにする為に使っているアレです。

リペア業に就いて10幾数年、、、

今まで幾数千、幾数万の傷にパテをしてきただろうか。

今回はリペア屋が使用する

パテ【ハードワックス】をご紹介します。

こんな方にオススメ

パテって色々あるけど、どれを使えばいいの、、、
パテの特徴を知りたい、、、
素人でも簡単に扱えるものは無いかな?

パテと一口に言っても様々な種類があり、使いどころを間違えてしまうと取り返しのつかない事になってしまいます。

まずは簡易補修の定番のハードワックスの特徴をみていきましょう。

ハードワックスとは?

名称 ハードワックス
製造メーカー ケーニッヒ(Made in Germany

リペア屋さんにはお馴染みの簡易パテです。

一般の方にはハードワックスといえば整髪料のイメージですよね?我々リペア屋はハードワックスといえばこれです。

ハードワックスはパラフィン樹脂という成分で出来ており、熱を加える事で水のように簡単に溶けます。

身近な物ですと、キャンドルやロウソクなどにも使用されている成分です。

特徴

ホットナイフ(熱ゴテ)やバーナーで炙った金属ヘラで、ハードワックス溶かし、傷に充填して使用します。

冷めてくるとすぐに固まる為、硬化速度が早く、硬化後も熱で溶ける為、簡単に形を整え直す事ができます。

成形にサンドペーパーを使って研磨する必要がありませんので、広げずに最小限で傷を目立たなくする事が出来ます。

例えばこんな感じのテーブルのキズですが

バーナーで炙った金ベラでハードワックスを充填していき、伸ばしていくと、、、

はい、このとおり!1分で傷を目立たなく出来ました!簡単でしょ?

色も約100種類ある為、ある程度対象物と近い色のハードワックスを充填すれば、小傷の場合、パテの上から着色する必要がほぼありません。

またハードワックス同士で溶かし混ぜ合わせる事が可能な為、色調整も簡単です。

注意点

熱に弱い為、直射日光が当たるような場所や床暖房が設置されているフローリングなどに使用してしまうと溶けてしまいます。

強度が弱い為、深さ1mm以上の傷に使用すると割れたり、欠けたりします。

また、充填した部分がテカりますので、フローリングに使用するとそこだけ妙にテカテカします。

艶が出てしまうんですね。

使いどころ

軽微な傷や、あまり触れない部位、傷の数が多い場合などのパテとしてはかなり重宝します。

あくまでも、簡易的なリペアの場合に使用する物なので、強度が必要な場合や、負荷がかかる部分にはオススメしません。

補足

床暖房に対応できる熱に強いハードワックスプラスや顔料成分濃度の高いハードワックスFなど、色々な種類のハードワックスもあります。

ですが、基本的には耐久性は弱いです。

小傷を短時間でリペアしたい時に使用すると良いでしょう。

まとめ

僕も小傷にはハードワックスを使ってリペアする事が多く、とても重宝しています。非常に使い易く、値段も一個400円程度なので、よく使う色味を数種類持っているだけでも、作業が捗ります。

 

リペア材料を専門に扱うベスコというところからも販売されています。
気になる方はチェックしてみてください。

 

 

こだわりの強いリペア職人さんは
ハードワックスなんぞ強度もへったくれも無いもんは使わん!
と仰る方もいるみたいですが。

リペア初心者の方の入門用パテとしても良いですし、使いどころさえ注意すれば、十分に使えるパテです。

今後も、色々なパテを紹介していきますね。

ほなまた!

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